教室責任者からひと言

宇野 智

心身統一合氣道 指導員

1970年生まれ
3児の父(2男1女)
趣味/スポーツ経験:ヨガ・パルクール・和太鼓・空手

はじめまして、責任者の宇野です。教室に関心をお寄せくださりありがとうございます。始められる方の動機は様々です。護身術を学びたい、不動心を養いたい、呼吸法を学びたい、姿勢を良くしたい、何か運動を始めたい、ストレス発散…など、きっかけは何でもよいのです。

合気道は「相手を倒そう」という思いが強いと抵抗感を生み、うまく投げることができません。相手を尊重して動くことで「導く」ことができます。屈強でない人も大きな相手を動かすことができる、そこに面白さがあります。

心身統一合氣道には、人生万般に活かせる学びがたくさんあります。実際に体験するとわかりますが、リラックスして体の使い方を工夫すると驚くほど大きな力を出せるようになります。また私の場合、人から話しかけられることが増えたり、人前であがってしまう面を克服したりと、すぐに生活面で予想もしなかった不思議な変化もありました。

氣の学びは私たちの潜在能力を引き出し、健やかに生きる活力になります。ふだんの動作が変わってくると考え方や生活そのものまで変わってきます。大自然と一体になった感覚でいると、争いの気持ちが生じません。心身統一合氣道は術を通して道を学びますが、この道は奥が深く私もまだまだ修行中です。

合気道は、あまり運動をされていない方やお年を召した方まで、誰にでも始められます。私自身が感動した学びを皆さんに楽しくお伝えしたいと思います。一緒に稽古する仲間が増えるのを楽しみにしています。

道友から頂いたメッセージ

杉之原 真人さん

七田式教室講師

私は幼児の能力を開発する仕事をしております。少人数制ながら講師としてこれまで2000名以上の親子を受け持たせていただきました。お子さまの才能は、環境や接し方次第で格段に開花します。特に楽しみながら学ぶことで、ぐんぐん伸ばすことができます。リラックスした状態は母子ともに最も効果を発揮しますが、それは心身統一合氣道の教えに通じるところがあります。

宇野先生をひとことで言うなら、娘に習わせたい先生です。講師をしている立場として誰に教わるかは非常に大切だと思います。私達の教育の場で金太郎飴のような均一な教え方はだめだとよく言われますが、宇野先生は生徒一人ひとりに合わせ、理解しやすいイメージを使って感覚が掴めるように楽しく指導して下さいます。

子どもには勉強だけでなく心の教育も大切です。どれだけ学力が高くても周りの人と協力できなかったり、失敗したときに落ち込みやすかったりすると、社会で活躍するのは難しいでしょう。心身統一合氣道には心の学びもたくさんあります。成長には実際に体感することでの気づきが大切で、その機会がたくさんあります。ぜひ宇野先生のもとで学び、実りの多い稽古に励んでほしいと思います。


出口 彰浩さん

経営コンサルタント
剣道教士七段

私は小学生の頃から剣道を続けております。社会人になってロンドンへ留学し現地の道場で稽古していると、いつの間にか「先生」のような扱いを受けるようになりました。外国人の方々の日本の武道を学ぼうとする姿勢や熱心さに大変刺激を受けましたし、剣道のおかげですぐに友達もできました。日本では当たり前のことが世界でどれだけ価値があるかが、その時よくわかりました。

40代で教士七段を取得し、八段昇段に向けてもう一段のレベルアップをしたいと考えていたときに出会ったのが心身統一合氣道です。最初は呼吸法を学ぶために入門したのですが、正しい姿勢とは何か、氣、心の在り方、自然体でいることがなぜ重要かなど日々深い学びを得られており、入門当初の期待よりはるかに多くのことを教えていただいております。これらの教えは日本人が長い歴史を通じて培ってきたものだと思います。合気道の学びのおかげで剣道にも少しずつプラスの変化が出ており、楽しく稽古できています。

宇野先生の指導は大変わかりやすく理論的で、遠回りすることなく上達の道を辿ることができるでしょう。また日常生活への活用や健康維持の方法も学ぶことができます。初めての人にとって武道は敷居が高いと感じるかもしれませんが、宇野先生のもとであれば余計な緊張感なく指導を受けることができます。宇野先生は謙虚なお人柄と明るい性格で、道場を心地よい空間にしてくれます。

昨今では欧米の考え方がグローバルスタンダードで、日本もそれに合わせるべきとの風潮が強いですが、日本の文化に高い価値を感じてくれる外国人は日本人が思う以上にたくさんいます。武道の精神や考え方を学ぶことは、必ず財産になります。合気道は大人になってから始めても十分な効果がありますが、ぜひたくさんの子供たちが学び健やかな人生を歩んでもらいたいと思います。


かんの としこさん

アコーディオン奏者

私はアコーディオン奏者で、普段は15キロの楽器を抱えて演奏し、背中に担いで持ち運んでいます。30代ではその為に坐骨神経痛やぎっくり腰を繰り返し、身体の仕組みや使い方の研究を我流で始めました。色んな方の本を読み、知る事で身体の使い方はガラッと変わりましたが、動きながらその使い方を持続する事は難しく頭打ちをしました。おまけにその状態に慣れてしまって身体が変に癖付き始めていました。

そんな時に出会ったのが心身統一合氣道でした。ビックリしたのは始めてすぐに五十肩になったことでした。しかし3ヶ月ほどで痛みがなくなったころには体もまっすぐになっていまして、これまでずっと歪み続けていたのだとわかりました。体が歪んでいたころは腰が常に重く、足の甲をすぐに痛めていました。今では全身をまんべんなく使えている実感があります。腰の痛みもなくなり、体が軽々動くのがわかります。楽器の持ち運びもとてもつらかったのですが今では階段をひょいひょい上がれます。

1年半ほどお稽古を続けてきた今、実感するのはアコーディオンを弾いている時だけ身体を意識するのではなく、日常生活から全て繋がっているという事です。その意識を持てるようになったのも、日々のお稽古と指南して下さる先生の教えがあるからだと実感します。自分の解釈だけで本を読んでいた時と全く違うところです。

宇野先生は本業や趣味において身体を使う事を何種類も経験されているので、何度も初心者の時期を体験されているのがとても心強いです。私が一番大切だと思うのは、まずは続けること、それをきっとサポートしてくださいます。何度も初心者体験からプロフェッショナルを経験されている先生はなかなか居ないと思います。

そして、現在の私の合氣道からの副産物は、全身リラックスを大切にしている武道からの教えです。力みが取れて滞りがなくなると、ステージでの変な緊張が無くなり、さらには五感が冴えます。まだまだこの先も色んな気付きが待っているのかな?と思うと楽しみで仕方ありません。


中谷 敏さん

循環器内科医師
病院長

少し時間的に余裕がでてきた50代半ば、気がつけば、「趣味がない。老後何もすることがない。お腹だけ出てくる」という中年男性あるあるに陥りました。そんな時、仕事で付き合いのある方から「心身統一合氣道を始めてから調子がよい。肩こりも治った。」とお聞きしたのです。早速ネットで調べて最寄りの道場にアクセス。心身統一という名前が怪しいという家族の反対を押し切って入門。その時には、その後10年以上も合気道を続けることになろうとは思ってもいませんでした。

当初は右手を使ってできる技が、50代半ばでも練習することで左手でもできるようになることが新鮮で嬉しく、道場に通っていましたが、そのうちちょっとした手足や指の向き、踏み込み方、力の抜き方、氣持ちの持ち方で技のかかり方が全然違ってくることに気がつき、段々面白くなってきました。今でも稽古のたびに発見があり、感動し、 “病膏肓に入る”状態です。

技がかかるということには解剖学、整形外科学、生理学、物理学、心理学に加えて何かしら自分の知っている自然科学では説明できない何かがあるように思います。その何かが何なのか、ずっと考え続けていますがわかりません。おそらくはそれが氣なのだろうと思います。これからも稽古を続けて発見と感動を楽しみたいと思います。

宇野先生とは大阪の光心館道場でお会いしてからのお付き合いです。並外れた身体能力をお持ちですが、同時に観察力、洞察力のたいへん優れた先生です。いろいろな技を単に自分でできるだけでなく、それを誰にでもわかるように分解して言葉で説明できる、できない人が陥りやすいポイントを解説してできるように手伝える-これらのことはただ単に技を知っているだけではできません。技をじっくり観察して、稽古し、その本質を把握し、さらに心身統一合氣道の五原則の一つである“相手の立場に立つ”ことがしっかりできているからこそ可能になるのだと思います。宇野先生は合気道を学ばれるうえで理想的な指導者の一人だと思います。

私の例でもおわかりのように合気道は何才からでも始められる武道です。日頃、運動に縁のない方でも大丈夫です。また稽古を続けることで心身の調子がよくなります。ちょっと時間もできたし何か始めてみようかな、と思われた方、是非、宇野道場の門を叩いてみてください。


丸山 明さん

大学勤務
臨床心理士・公認心理師
博士(人間・環境学/京都大学)

普段、私はメンタルケアに関わる仕事をしていますが、合気道にはカウンセリングに必要な要素がすべて入っています。合気道に「投げて喜び、投げられて喜び」という言葉があり、目指されているのは「投げる―投げられる」という二項対立を越えた関係です。心と身体のバランスを整えながら技の中で氣の交流を行い、お互いに心身の調和を作り上げていく、それが合気道だと思います。

宇野先生と稽古していると、どういう説明の仕方をすれば私が理解しやすいかを、いつもじっくり考えて下さいます。私がかつて卓球部に所属していたことを話すと、卓球のイメージを使って教えて下さったことがありました。その人の身近なイメージを使って動きや考えを教えるのがとても上手で、的確でわかりやすい教え方は宇野先生の指導の真骨頂です。

合気道は本当に不思議な武道で「どうしてこんなに抵抗できずに投げられてしまうのか」「どうして力を抜いて立っているだけに見える先生がこんなに強いのか」など、これまでの自分の経験からは答えが導き出せない不思議な体験に次々遭遇します。宇野先生はそんな不思議を色々な人と共有し、その謎を追究することを心から楽しんでおられます。宇野先生と稽古していると私も本当に楽しくて、どんどん合気道が好きになっていきます。

心地よく身体を動かしているといつの間にか心と身体のバランスが整い、自分も相手も健康になっていく合気道はまさにメンタルケアの王道と言えます。宇野先生の教室でたくさんの方々が楽しみながら心と身体を整えられ、日常生活で喜びのある豊かな関係を作っていかれることを願っています。


林 好子さん

アレクサンダー・テクニーク教師
理学療法士

私はアレクサンダー・テクニーク教師、理学療法士として「人の動きを向上する」お手伝いをしています。アレクサンダー・テクニーク(AT)は、何が足りないかではなく何が余分かという視点に立ち、「自分の邪魔をする心身の緊張や習慣を手放し、人間に生来備わっている機能を引き出す」ためのワークです。100年以上の歴史を持ち、世界各地で武道家や音楽家、ダンサー、アスリートなどがパフォーマンス向上のために活用しています。

ATと合気道の教えは通ずる部分が多く、例えば、余分な緊張を手放すことで自身の最大の機能を発揮できるということや、心身一如を原点とし身体だけでなく心も含めて鍛錬することなどがそうです。また、AT教師は生徒の余分な緊張を手放すためのサポートをしますが、相手を変えようとするのではなく、自分自身を整えることを通して相手の変化を導きます。合気道も同じで、相手を無理やり投げようとするのではなく自分自身がまず統一体で整い、相手の氣や動きを尊重し争わずして相手の動きを導きます。ATと合気道は、分野は違えども目指すところや原理は同じだと感じています。

心身統一合氣道が、暮らしに役立てることを目的に稽古する点にも共感しています。私にとって合気道は自分の心身を整えることはもちろん、仕事の上でも沢山ヒントをもらうことができます。ちなみに私のATの師匠(アメリカ人)も昔、藤平光一先生の演武を見て感動し、米国で心身統一合氣道に入門し学んでいた経歴があり、ご縁を感じます。

宇野先生とお稽古をすると、自分自身にどんどん氣が出てくるのを感じます。それは宇野先生が良い氣を出し、相手の氣を尊重して成長に必要な指導をしてくださるからだと思います。また、どんな学びにおいても場の雰囲気(場の力)はとても大切です。初めての場に入っていくことに勇気がいると感じられるかもしれませんが、全く心配いりません。宇野先生が作り出す場は心地よく、楽しく集中してお稽古できるはずです。ぜひ沢山の方が合気道を学ばれ、日常に生かしていただきたいなと思います。